既存商品がバズった場合の検索順位上昇メカニズムと、新店舗でバズっても順位が上がらない理由
楽天市場において、既存商品がバズったときと、新店舗の商品がバズったときでは、検索順位の伸び方が大きく異なる。この差は「アルゴリズムに蓄積されている実績の有無」によって生まれる。楽天市場の検索順位は、主に「キーワード別の販売実績」「成約率」「アクセス量」「レビュー数」「店舗評価」などの複合評価で決まるため、SNSやブログでバズったからといって、必ずしも検索1位になるとは限らない。
まず、既存商品で既に売れている場合について考える。すでに売れている=楽天市場内で「特定キーワードからの流入 → 成約」という実績が蓄積されている状態である。例えば、その商品が「フェイスシェーバー」「レディースシェーバー」などのキーワードで継続的に売れていた場合、アルゴリズムはその商品を「そのキーワードにふさわしい商品」として評価している。つまり、“キーワードと商品の結びつき”が強い状態になっている。
この状態でSNSやブログでバズり、外部流入が増えて成約が発生すると、既に高い評価を持っていた“検索キーワード実績”に対して、追加で大量の販売実績が上乗せされることになる。販売実績の増加は検索順位に最強の影響を与えるため、これによって順位が大幅に上昇する。もともと20位前後にいた商品が、一気に検索1位まで跳ね上がることがあるのはこのためである。
ここで重要なのは、バズが起こしたのは“結果に対する加速”であり、“ゼロを1にした”わけではないという点である。
既存商品の場合、
・すでに検索実績がある
・キーワードと商品が紐づいている
・レビューや店舗評価などの土台がある
この土台が整っているため、外部流入でのバズが“順位を押し上げる最後の一押し”になる。
一方で、新店舗の商品がバズった場合は全く別の動きになる。
SNSやブログでバズっても、楽天市場内の検索順位が上昇しないことが非常に多い。なぜなら、その商品には「キーワード経由の販売実績」がゼロだからである。楽天市場の検索アルゴリズムは“外部流入”よりも“キーワード経由での成約”を優先するため、SNSでどれだけバズっても、「フェイスシェーバー」というキーワードで売れていない限り、そのキーワードで上位表示されることはない。
具体的には、新店舗の商品がバズっても、
・検索1ページ目に出てこない
・2ページ目にも表示されない
・3ページ目にも上がらない
という現象が普通に起きる。
これは楽天が「外部から流れてきた一時的な流入」を検索評価に強く反映しないためである。
検索順位を決める最重要指標はあくまで「キーワード別の成約実績」であり、SNS流入のみではキーワード評価が一切積み上がらない。バズっている間は売上が伸びても、楽天内での検索順位は上がらないままというケースが多発する。
つまり、新店舗でバズっても順位が上がらないのは、
“アルゴリズムにとって必要なデータ(キーワード成約)がゼロのままだから”
という極めてシンプルな理由である。
ここから導かれる重要な戦略ポイントは、バズを検索順位上昇に変えるためには、
・バズ流入があるうちにRPPでキーワード流入を作る
・クーポンで検索経由CVRを上げる
・バズの勢いを使ってレビューを大量に獲得する
など“検索評価のための導線”を同時に作る必要があるということだ。
結論として、
既存商品がバズると一気に順位が上がるのは「もともとの検索評価が高いから」であり、外部流入が加速要因となって1位まで到達する。
新店舗や新規SKUがバズっても相応の順位にならないのは「検索キーワード実績がゼロ」だからであり、バズだけでは検索評価は上がらない。
つまり、バズの活用方法は“商品が既に持っている検索資産”によって全く異なる。バズは万能ではなく、検索資産がある商品に対してのみ爆発的な効果を発揮するということだ。


ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません